本日から感染対策研修会に参加中。くる前は、どんな会なのかさっぱりわからず、あまり期待もしていなかったのですが、意外にも?いろいろ得るものがありました。今の職場に足りないもの、今後の目標などいろいろ考えた一日。

 

Toleranceとは、最小殺菌濃度(MBC)と最小発育阻止濃度(MIC)が解離しているとのこと。S.aureusやCNS(S.lugdunensis)、Staphyrococcus(肺炎球菌など)で診られることがある。

Tolerance to the Glycopeptides Vancomycin and Teicoplanin in Coagulase-Negative Staphylococci

Glycopeptide tolerance in bacteria causing endocarditis

定義:MBC/MIC ratio of ≥32 or MBC/MIC ratio of ≥16 and MBC of ≥16 μg/ml

Toleranceがある場合はどうなるのか?VCMで治療している間は菌の増殖をおさえて、良くなっている(ように見える)が、やめると増殖して再発してしまう。通常の検査では最小殺菌濃度を測定することはないため、見逃されている可能性も。

MRSAのVCMに対する感受性が悪くなっており、MIC:2では予後が悪かったとの報告もある中で、Toleranceの話は余り耳にしない(自分だけ?)。MIC:2 なら必ず治療失敗するというわけでもなく、そこにはToleranceの問題も関与しているのかも、とふと感じた今日1日。

ちなみにDaptomycinには、Toleranceは診られなかったとの報告あり。

Inhibitory and bactericidal activities of daptomycin, vancomycin, and teicoplanin against methicillin-resistant Staphylococcus aureus isolates collected from 1985 to 2007.

 

メキシコからアメリカ南西部にかけて豚のインフルエンザ(豚フル?)が広がりを見せています。現在のところメキシコで81人の死者が出ているようです。アメリカではカリフォルニア、テキサス両州で同タイプのインフルエンザ罹患者が見つかっているようです。WHO alartは phase 3とこれまでと同様のようですが、New Zealandでもメキシコ帰りの学生がA型インフルエンザに感染していたとの報道があったりと今後の展開ではPhage4への引き上げも検討されているようです。ただ、普通のインフルエンザとの鑑別も難しいですよね。パニック状態にならず冷静未状況を見極めていく必要があるのでしょうね。あとは、憂いあれば備えなし、という事で自宅での備蓄も再考してみようかと思っています。

 

今日は救急症例検討会に参加。県内の3施設から症例を呈示されていましたがどの症例も教訓的な症例でとても勉強になりました。最近救急の雰囲気から少し遠ざかっていましたが、時々はこういうところで勉強していきたいですね。といっても今回が年齢制限ぎりぎりだったのが気になりますが(^^; まぁ、何とかなるかな。

 

とても有意義な講演会から帰ってきて、
最初に見たニュース

男性が狂犬病で重体=フィリピンでかまれ感染-国内の発症は70年以来・厚労省

狂犬病は狂犬病ウイルス(rabies virus)が原因となる人畜共通感染症。
名前に『犬』がついているので犬だけの病気と間違えられやすいようですが、
人を始め、すべてのほ乳類に感染する可能性があり、犬からのみならず、
コウモリや、狐などからも感染する可能性があるとされています。

発症すると致死率100%という恐ろしい病気です。
Wikipediaによると、

2004年10月、アメリカ・ウィスコンシン州において狂犬病発症後に回復した症例がある。これは、発症後に回復した6番目の症例であり、ワクチン接種をしないで発症した場合の唯一の生存例である。

ということで、ギネスブックにも載っているようです。

対策としては、ワクチンが唯一の手段となります。
昔、私も犬にかまれたときにワクチンを打たれた覚えがありますが・・・

やはり感染症は大切だなと再認識させられた一日です。

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